変形性股関節症の治療|世田谷区の整形外科
歩き始めや立ち上がりに足の付け根(そけい部)が痛む、あぐらがかきにくい、長く歩くとお尻や太ももがだるい——そんな変形性股関節症でお悩みの方は、世田谷区・豪徳寺駅徒歩5分の当院へご相談ください。変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減って関節が変形し、痛みや動かしにくさが進んでいく病気です。進行はゆっくりですが、早い段階で対処するほど関節を長持ちさせやすくなります。多くは手術をせずに、体重管理・運動療法・薬などの保存療法で痛みをやわらげ、生活の質を保つことを目指せます。この記事では、原因・進行の段階・セルフチェック・検査・治療の進め方までを整形外科専門医がわかりやすく解説します。
変形性股関節症とは?
股関節は、太ももの骨(大腿骨)の丸い先端(骨頭)が、骨盤側の受け皿(寛骨臼)にはまり込む「球関節」です。表面はなめらかな軟骨で覆われ、体重を支えながらスムーズに動くようになっています。変形性股関節症では、この軟骨が長い年月をかけてすり減り、骨どうしが直接ぶつかるようになって、痛み・炎症・変形が進みます。日本では、生まれつき受け皿が浅い「寛骨臼形成不全(発育性股関節形成不全の名残)」を背景に持つ方が多いのが特徴で、中高年の女性に多くみられます。世田谷区でも、歩行や階段の際の付け根の痛みをきっかけに来院される方が少なくありません。ゆっくり進むぶん見過ごされやすいため、気になる痛みは早めに確認することが大切です。
変形性股関節症の原因と発生メカニズム
変形性股関節症は、股関節にかかる負担と、関節の形やもろさのバランスが崩れることで進みます。代表的な要因は次のとおりです。
- 寛骨臼形成不全:受け皿が浅いと荷重が一点に集中し、軟骨がすり減りやすくなります。日本人の股関節症で最も多い背景です。
- 加齢による軟骨の変化:年齢とともに軟骨の弾力が落ち、傷みやすくなります。
- 体重・負担の大きい動作:体重が増えるほど股関節への負担は大きくなります。重い物を運ぶ仕事や動作も影響します。
- 過去のケガや病気:股関節の骨折、大腿骨頭壊死、関節唇損傷などが引き金になることもあります。
軟骨がすり減ると、関節はそれを補おうとして骨のトゲ(骨棘)を作ったり、受け皿を硬くしたりします。この過程で炎症が起き、動かしたときの痛みや、動かせる範囲の制限が進んでいきます。
変形性股関節症の進行の段階
変形性股関節症は、レントゲン所見と症状からおおまかに次の段階に分けて考えます。
- 前・初期:軟骨のすり減りはわずか。動き始めや長時間歩いた後に付け根が痛む程度で、休むと楽になります。
- 進行期:軟骨のすり減りが進み、関節のすき間が狭くなります。痛みが日常的になり、あぐらや靴下の着脱がしにくくなります。
- 末期:軟骨がほとんど失われ、骨どうしがぶつかります。安静時や夜間にも痛み、歩行や日常動作が大きく制限されます。
段階によって適した治療が変わります。初期〜進行期は保存療法で痛みをコントロールしながら関節を守り、末期で日常生活に強い支障が出る場合は手術も選択肢になります。
変形性股関節症のセルフチェック
- 歩き始めや立ち上がりに、足の付け根(そけい部)が痛む
- あぐらがかきにくい、靴下や足の爪を切るのがつらい
- 長く歩くとお尻・太もも・膝のあたりまでだるく痛む
- 股関節を動かすとつまる感じや引っかかりがある
- 左右で脚の開き方や歩き方に差が出てきた
複数当てはまる場合は、股関節の状態の確認をおすすめします。痛みで歩ける距離が短くなってきた場合は、早めの受診をおすすめします。
当院の検査でわかること
股関節の痛みは、変形性股関節症のほかにも関節唇損傷や骨の病気などが原因になることがあります。当院では原因と進行度を見きわめるため、次の順に確認します。
- 問診:いつから・どんな動作で・どこが痛むか、生活での困りごとを丁寧にうかがいます。
- 身体所見:股関節の動く範囲、痛みの出る動き、脚の長さの左右差、歩き方を確認します。
- レントゲン:関節のすき間の狭さ、骨棘、受け皿の形(形成不全の有無)、変形の程度を評価します。診断の中心となる検査です。
- エコー(超音波):関節周囲の炎症や水のたまり、筋肉の状態を確認します。
- MRI(連携医療機関):初期の軟骨の状態や、関節唇損傷・骨壊死などをより詳しく見る必要がある場合は、連携先での撮影を手配します。
変形性股関節症の治療
変形性股関節症の治療は、関節への負担を減らしながら痛みをやわらげる保存療法が基本です。進行や生活への支障に応じて段階的に進めます。
- 1. 生活指導・体重管理:股関節への負担を減らすため、体重のコントロールや、負担の大きい動作の見直しを行います。必要に応じて杖の使い方もご提案します。
- 2. 運動療法(リハビリ):股関節まわりやお尻の筋肉を鍛え、関節を支える力を高めます。可動域を保つストレッチや、水中歩行など負担の少ない運動も有効です。
- 3. 薬物療法:消炎鎮痛薬(NSAIDs)などで痛みと炎症をやわらげ、運動療法を進めやすくします。
- 4. 手術・高次医療との連携:保存療法で十分に改善せず、痛みで日常生活に強い支障が出る場合は、骨切り術や人工股関節置換術などの手術を検討するため専門機関へご紹介します。
当院では1〜3を中心に、関節を長持ちさせる保存療法を生活に合わせて組み立て、手術が望ましいケースは適切なタイミングで連携先へおつなぎします。
自宅でできるセルフケアと予防
- 適正体重を保つ:体重を減らすことは、股関節への負担を直接減らす最も確実な方法のひとつです。
- お尻・太ももの筋肉を保つ:椅子からの立ち座りや、痛みのない範囲での筋トレで関節を支える力を維持します。
- 負担の大きい姿勢を避ける:深いあぐら、床への座り込み、重い物を持っての長時間歩行などは控えめにします。
- 関節を冷やさない:温めて血流を保つと、こわばりや痛みがやわらぎやすくなります。
- 歩きやすい環境を整える:クッション性のある靴を選び、痛いときは無理に長距離を歩かないようにします。
受診の目安と危険サイン
次のような場合は、早めに整形外科を受診してください。
- 付け根の痛みが2週間以上続く、または繰り返す
- 痛みで歩ける距離が短くなってきた、階段がつらい
- あぐらや靴下の着脱など、日常動作がしにくくなってきた
特に、安静にしていても強く痛む、夜間の痛みで眠れない、急に脚に力が入らなくなった、発熱をともなう股関節の強い痛みがある場合は、変形性股関節症以外の原因や進行した状態が考えられます。我慢せず速やかに受診してください。
よくある質問(変形性股関節症)
変形性股関節症は何科を受診すればいいですか?
骨・関節・筋肉の専門である整形外科が適しています。レントゲンで進行度を確認し、運動療法や薬による保存療法から、手術が必要な場合の連携までを一貫して対応できます。
変形性股関節症は自然に治りますか?
すり減った軟骨が元どおりに戻ることはありません。ただし、体重管理や運動療法で痛みをやわらげ、進行をゆるやかにして生活の質を保つことは十分に目指せます。早めの対処ほど関節を長持ちさせやすくなります。
手術をしないと歩けなくなりますか?
必ずしもそうではありません。多くの方は保存療法で痛みをコントロールしながら生活を続けられます。手術は、保存療法で改善せず日常生活に強い支障が出る場合に検討する選択肢です。
やってはいけないことはありますか?
痛みを我慢して長距離を歩き続けること、深くしゃがみ込む・重い物を持って歩くなど関節への負担が大きい動作を繰り返すことは避けましょう。一方で、痛いからと動かなすぎると筋力が落ちてかえって悪化するため、痛みのない範囲で体を動かすことが大切です。
運動はしてもいいですか?
関節に負担の少ない運動はむしろおすすめです。水中歩行、エアロバイク、股関節まわりの筋トレなどが向いています。どの運動をどの程度行うかは状態によって異なるため、リハビリで一人ひとりに合った内容をご案内します。
アクセス|世田谷区・豪徳寺駅徒歩5分
豪徳寺整形外科クリニック(〒154-0021 東京都世田谷区豪徳寺2-31-8)
小田急線「豪徳寺駅」・東急世田谷線「山下駅」から徒歩5分。経堂・梅ヶ丘方面からも通院いただけます。
診療時間・休診日の詳細と24時間受付のWEB予約は、当院トップページをご確認ください。
関連記事
豪徳寺整形外科クリニックの受診をご希望の方へ
- 所在地:東京都世田谷区豪徳寺2-31-8
- アクセス:小田急線「豪徳寺駅」徒歩5分/東急世田谷線「山下駅」徒歩5分
- 診療時間:平日 9:00-12:00 / 14:30-18:30、土曜 9:00-12:00(午前のみ)
- 電話:03-5451-7878
※当院の予約は時間帯予約制(30分幅)です。予約なしでも受診可能ですが、混雑状況によりお待ちいただく場合があります。

