「痛風の薬(フェブリク)はいつまで飲み続けるの?」整形外科医がわかりやすく解説|豪徳寺整形外科
「痛風の発作はもう半年出ていないんですが、この薬(フェブリク)いつまで飲むんですか?」——外来でとてもよく聞かれる質問です。痛みがないのに薬を飲み続けるのは気が進まないもの。でも実は、ここに痛風治療のいちばん大事なポイントが隠れています。整形外科医がわかりやすく解説します。
結論:痛風の薬は「発作が消えても」原則続けます
結論からお伝えすると、フェブリク(フェブキソスタット)やアロプリノールなどの尿酸を下げる薬は、発作が出なくなっても自己判断でやめず、原則として継続していただくお薬です。米国リウマチ学会のガイドライン(2020年)でも、中止するより継続することが推奨されています。やめると尿酸値が再び上がり、半年〜1年ほどで発作がぶり返してしまう方が多いのです。
なぜやめてはいけない?——「発作の薬」ではなく「原因を治す薬」だから
痛風発作は、血液中の尿酸が高い状態(高尿酸血症)が続き、関節にたまった尿酸の結晶が炎症を起こすことで発症します。フェブリクなどの薬は、尿酸値を下げ続けることで、たまった結晶を少しずつ溶かし、発作そのものを起こさなくする薬です。
痛みが消えても「尿酸が上がりやすい体質」は続いています。薬をやめれば尿酸値は元に戻り、結晶がまた関節にたまり始めます。発作がないのは薬が効いている証拠であって、治療が終わった合図ではないのです。
治療の目標は「尿酸値6.0mg/dL未満」
日本のガイドラインでも米国のガイドラインでも、治療目標は尿酸値6.0mg/dL未満を維持することとされています(痛風結節がある方はさらに低く5.0未満を目指すこともあります)。少ない量から始めて、採血で尿酸値を確認しながら少しずつ調整していきます。
こんなときは早めに受診を
- 関節が急に激しく腫れて、発熱もある(痛風以外に関節の感染症の可能性があり、放置は危険です)
- アロプリノールを飲み始めてから、発疹・発熱・口内炎などが出た(重い薬疹の可能性があるため、すぐに受診してください)
- 薬をやめてしまっていて、また足の親指などがズキズキし始めた
- 健診で尿酸値の上昇や腎機能の低下を指摘された
当院での対応
豪徳寺整形外科クリニックでは、痛風発作の急性期の診断・治療(診察・レントゲン・エコー検査。エコーでは関節にたまった結晶の評価も可能です)から、発作が落ち着いた後の尿酸降下療法・定期的な採血によるフォローまで、一貫して対応しています。心臓や腎臓の持病がある方には、お薬の種類や量も個別に調整します。発作時の痛み止めの選び方についてはロキソニン・セレコックス・ボルタレンの違いの解説記事、その他のお薬については整形外科でよく使う薬の記事もご覧ください。
まとめ
フェブリクなどの尿酸を下げる薬は、「発作を止める薬」ではなく「発作を起こさない体にする薬」です。
目標は尿酸値6.0mg/dL未満をキープすること。
発作が出なくなっても、自己判断での中止は再発のもとです。
「いつまで飲むの?」と疑問に思ったら、やめる前にぜひ一度ご相談ください。定期的な採血で確認しながら、一緒に治療を続けていきましょう。
※この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療に代わるものではありません。お薬の変更・中止は必ず医師にご相談ください。
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