手術か保存療法か|整形外科での判断基準を専門医が解説|世田谷区の整形外科
世田谷区豪徳寺の整形外科専門医が、「手術をするべきか、様子を見るべきか」の判断基準について解説します。「手術と言われたけれど本当に必要?」「このまま様子を見て大丈夫?」——診察室でとてもよくいただくご質問です。
大原則:整形外科の多くは「まず保存療法」
変形性関節症、腰痛、五十肩、腱鞘炎など、整形外科で扱う多くの疾患は、まず保存療法(手術以外の治療)から始めるのが基本です。保存療法には、内服・外用薬、注射、リハビリテーション、装具療法、生活指導などが含まれます。
手術を積極的に検討するケース
1. 緊急性が高い場合(待たずに手術)
- 骨折で骨のずれが大きい(大腿骨頚部骨折など)
- アキレス腱・腱の完全断裂で機能回復が見込みにくい
- 膝のロッキング(半月板が挟まって膝が伸びない)
- 感染(化膿性関節炎など)
- 神経麻痺が進行している(力が入らない・排尿排便の異常)
これらは「様子を見る」ことでかえって結果が悪くなる可能性があるため、早期の手術が検討されます。
2. 保存療法を十分行っても改善しない場合
目安として3〜6か月、適切な保存療法を継続しても症状が改善しない場合、手術が選択肢に挙がります。ただし「十分に行った」と言えるかどうかが重要で、リハビリを一度も受けていない、薬を数日試しただけ、というケースでは、まず保存療法をしっかり行うことをおすすめします。
3. 日常生活・仕事への支障が大きい場合
- 痛みで夜眠れない日が続く
- 買い物や通勤など、日常の移動が困難
- 仕事の継続が難しい
- 趣味やスポーツを完全に諦めざるを得ない
判断で大切な5つの視点
| 視点 | 考えるポイント |
|---|---|
| ①緊急性 | 待つことで悪化するか?麻痺・感染・大きな転位はないか |
| ②生活への支障 | 今の症状で、やりたいことがどれだけできないか |
| ③保存療法の実施度 | リハビリ・注射・薬を十分に試したか |
| ④年齢・活動性 | 仕事内容、スポーツ、介護の有無など生活背景 |
| ⑤合併症リスク | 持病・全身状態から見た手術の安全性 |
「手術しない」という選択も、立派な治療方針です
画像で異常があっても、痛みや生活の支障が少なければ、手術をせずに経過をみるという判断が適切なこともあります。治療の目的は「画像をきれいにすること」ではなく「困っている症状を改善し、やりたいことをできるようにすること」です。
診察時に確認するとよいこと
- この手術で、どの症状がどの程度よくなることが期待できますか?
- 手術をしない場合、今後どうなる可能性がありますか?
- 手術以外に残っている選択肢はありますか?
- 入院期間・リハビリ期間・仕事復帰までの目安は?
- 起こりうる合併症は?
- 今すぐ決めないといけませんか?(考える時間はありますか)
納得がいかない場合は、セカンドオピニオンを求めることも患者さんの正当な権利です。
当院での診療
豪徳寺整形外科クリニックでは、まず保存療法でできることを丁寧に行い、その上で手術が必要と判断される場合には、信頼できる連携医療機関へご紹介しています。「手術と言われたが迷っている」「他の選択肢を知りたい」といったご相談も歓迎です。お気軽にお声がけください。
📍世田谷区豪徳寺・小田急線豪徳寺駅徒歩5分
🏥 豪徳寺整形外科クリニック
豪徳寺整形外科クリニックの受診をご希望の方へ
- 所在地:東京都世田谷区豪徳寺2-31-8
- アクセス:小田急線「豪徳寺駅」徒歩5分/東急世田谷線「山下駅」徒歩5分
- 診療時間:平日 9:00-12:00 / 14:30-18:30、土曜 9:00-12:00(午前のみ)
- 電話:03-5451-7878
※当院の予約は時間帯予約制(30分幅)です。予約なしでも受診可能ですが、混雑状況によりお待ちいただく場合があります。

