頸椎症性神経根症の治療|世田谷区の整形外科
首から肩、腕、手にかけて痛みやしびれが走る、特定の姿勢で症状が強まる、手に力が入りにくい——そんな頸椎症性神経根症でお悩みの方は、世田谷区・豪徳寺駅徒歩5分の当院へご相談ください。頸椎症性神経根症は、加齢による首の骨や椎間板の変化で、首から腕へ向かう神経の根元(神経根)が圧迫・刺激されて起こります。多くは手術をせずに、安静・薬・リハビリなどの保存療法で症状の改善が期待できますが、まれに手足の麻痺など緊急の対応が必要なサインもあります。この記事では、原因・症状のタイプ・セルフチェック・検査・治療の進め方までを整形外科専門医がわかりやすく解説します。
頸椎症性神経根症とは?
首の骨(頸椎)は7つの骨が積み重なり、その間をクッションの椎間板がつないでいます。骨と骨の間からは、腕や手へ向かう神経の根元(神経根)が左右に枝分かれして出ています。加齢とともに椎間板がつぶれたり、骨のトゲ(骨棘)ができたりすると、この神経根の通り道が狭くなり、神経が圧迫・刺激されます。これが「頸椎症性神経根症」です。特徴は、圧迫された神経が支配する範囲——多くは片側の首から肩、腕、手の決まったライン——に沿って痛みやしびれが現れることです。中高年以降に多く、デスクワークやうつむき姿勢の多い方にもみられます。世田谷区でも「腕のしびれ」「肩から手にかけての痛み」を訴えて来院される方は少なくありません。
頸椎症性神経根症の原因と発生メカニズム
頸椎症性神経根症は、加齢にともなう首の構造の変化が土台になって起こります。主な要因は次のとおりです。
- 椎間板の変性:年齢とともに椎間板の水分が減って弾力が落ち、つぶれたり後方へ膨らんだりして神経根を圧迫します。
- 骨棘(骨のトゲ):すり減った関節を補おうとして骨が変形し、神経の通り道(椎間孔)を狭めます。
- 不良姿勢・首への負担:長時間のうつむき姿勢やスマートフォンの見過ぎは、首への負担を増やし症状を悪化させます。
神経根が圧迫されると、その神経が担当する範囲に、電気が走るような痛み・ピリピリするしびれ・力の入りにくさが現れます。首を後ろに反らせたり、症状のある側へ傾けたりすると神経の通り道がさらに狭くなり、症状が強まるのが典型的です。炎症が加わると痛みが長引きやすくなります。
頸椎症性神経根症の症状のタイプと似た病気
症状は、どの高さの神経根が圧迫されているかによって、腕や手のどこに出るかが変わります。おおまかな傾向は次のとおりです。
- 首・肩甲骨まわりの痛み:発症のはじめに、首すじや肩甲骨の内側の痛みとして感じることがあります。
- 腕〜手に広がるしびれ・痛み:親指側・中指・小指側など、圧迫される神経の高さによってしびれの範囲が異なります。
- 筋力の低下:進行すると、腕を上げる・握るなどの力が入りにくくなることがあります。
手のしびれは、手首で神経が圧迫される手根管症候群や、肘での肘部管症候群でも起こります。しびれの範囲や強まる姿勢が異なるため、どこが原因かを見きわめることが大切です。また、両手足のしびれや歩きにくさをともなう場合は、脊髄そのものが圧迫される「頸椎症性脊髄症」が疑われ、対応が変わります。
頸椎症性神経根症のセルフチェック
- 片側の首から肩・腕・手にかけて、決まったラインに痛みやしびれが広がる
- 首を後ろに反らす、症状のある側へ傾けると症状が強まる
- 腕を上げる、物を握るなどの力が入りにくい
- 手の一部の感覚が鈍い、細かい作業がしにくい
- うつむき作業やデスクワークのあとに症状が強まる
複数当てはまる場合は、首と神経の状態の確認をおすすめします。特に「手に力が入らない」「両手足がしびれる」「歩きにくい」ときは、早めの受診をおすすめします。
当院の検査でわかること
頸椎症性神経根症は、「どの神経が、どこで圧迫されているか」を見きわめることが治療の出発点です。当院では次の順に確認します。
- 問診:いつから・どの姿勢で・腕や手のどこに症状が出るかを丁寧にうかがい、原因のあたりをつけます。
- 神経学的診察:しびれの範囲、筋力、腱反射を調べ、首を反らせて症状が誘発されるかなどの検査で、障害されている神経のレベルを推定します。
- レントゲン:頸椎の並び、椎間板のすき間の狭さ、骨棘、椎間孔の狭さなどを評価します。
- エコー(超音波):手のしびれの鑑別として、手首や肘での神経の状態を確認するのに役立ちます。
- MRI(連携医療機関):神経根や脊髄の圧迫を詳しく見る必要がある場合は、連携先での撮影を手配します。
頸椎症性神経根症の治療
頸椎症性神経根症の多くは、保存療法で症状の改善が期待できます。負担の少ない方法から段階的に進めます。
- 1. 安静・生活指導:症状を強めるうつむき姿勢や首を反らす動作を避け、神経への刺激を減らします。必要に応じて一時的に首を保護します。
- 2. 薬物療法:消炎鎮痛薬(NSAIDs)に加え、神経の痛み・しびれに用いる薬などを症状に合わせて選びます。
- 3. リハビリテーション:温熱や物理療法で血流を促し、首・肩まわりのストレッチ、姿勢の改善、頸椎への負担を減らす体の使い方を身につけます。牽引を用いることもあります。
- 4. 手術・高次医療との連携:筋力低下が進む、保存療法で十分に改善しない、脊髄症状をともなうなどの場合は、手術を含めた治療のため専門機関へご紹介します。
当院では1〜3を中心に、生活や仕事に合わせた保存療法を組み立て、手術が望ましいケースは適切なタイミングで連携先へおつなぎします。
自宅でできるセルフケアと予防
- うつむき姿勢を減らす:スマートフォンやパソコンは目線が下がりすぎないよう高さを調整し、こまめに休憩します。
- 首を反らしすぎない:高い所の作業や上向き姿勢が続くと症状が出やすいため、無理のない姿勢を心がけます。
- 肩・首まわりを温める:血流を保つことで、こわばりや痛みがやわらぎやすくなります。
- 痛みの強い時期は無理なストレッチを避ける:強く首を回したり急に伸ばしたりせず、痛みのない範囲でゆっくり動かします。
- 枕の高さを見直す:首の自然なカーブを保てる高さの枕を選びます。
受診の目安と危険サイン
次のような場合は、早めに整形外科を受診してください。
- 腕や手のしびれ・痛みが2週間以上続く、または繰り返す
- 物を落としやすい、ボタンかけなど細かい作業がしにくくなった
- 夜間の痛みで眠れない
特に、手足に力が入らない、両手・両足のしびれ、歩きにくい・階段でつまずく、排尿・排便のコントロールがしにくいといった場合は、脊髄が障害されている可能性があり、緊急の対応が必要なサインです。我慢せず速やかに受診してください。
よくある質問(頸椎症性神経根症)
頸椎症性神経根症は何科を受診すればいいですか?
首の骨・神経・筋肉の専門である整形外科が適しています。しびれの原因が首にあるのか、手首や肘にあるのかの見きわめから、薬・リハビリまで一貫して対応できます。
頸椎症性神経根症は自然に治りますか?
多くの場合、数週間から数か月の保存療法で症状は軽快していきます。ただし、筋力低下が進む場合や症状が長引く場合もあるため、自己判断で放置せず状態を確認することが大切です。
治るまでどのくらいかかりますか?
症状の程度によって幅がありますが、多くは数週間から数か月で改善が期待できます。姿勢の見直しとリハビリを続けることが、再発を防ぎ回復を早めるうえで役立ちます。
やってはいけないことはありますか?
痛みが強い時期に首を無理に反らす・強く回す・強く揉むことは避けましょう。長時間のうつむき作業も症状を悪化させます。しびれや脱力が強いときは、自己流のストレッチや整体での強い施術は控え、まず医療機関で状態を確認してください。
ストレートネックや肩こりとは違うのですか?
ストレートネックや肩こりは主に首・肩の痛みやこりが中心ですが、頸椎症性神経根症では神経が圧迫されるため、腕や手のしびれ・力の入りにくさをともなう点が異なります。腕や手に症状が広がる場合は、神経の評価が必要です。
アクセス|世田谷区・豪徳寺駅徒歩5分
豪徳寺整形外科クリニック(〒154-0021 東京都世田谷区豪徳寺2-31-8)
小田急線「豪徳寺駅」・東急世田谷線「山下駅」から徒歩5分。経堂・梅ヶ丘方面からも通院いただけます。
診療時間・休診日の詳細と24時間受付のWEB予約は、当院トップページをご確認ください。
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