「エディロールを飲むとき、カルシウムの摂り方は?」整形外科医がわかりやすく解説|豪徳寺整形外科
「先生、骨粗鬆症のお薬(エディロール)を飲み始めたんですが、カルシウムはたくさん摂ったほうがいいですか?説明書に『摂りすぎ注意』と書いてあって、どうすればいいか迷っています。」
とても良いご質問です。結論から言うと、エディロールを飲んでいる間は、カルシウムは「食事から普通にとる」だけで十分。サプリメントで“念のため”上乗せするのは避けたほうが安全です。そして、血液検査で定期的にカルシウムの値をチェックしておくと安心です。理由を説明します。
なぜ「摂りすぎ注意」なの?
エディロール(成分名:エルデカルシトール)は、活性型ビタミンDというお薬です。このお薬は、腸からカルシウムを吸収する力を強く高めて、骨を丈夫にします。
裏を返すと、このお薬を飲んでいる間は、同じ量のカルシウムを食べても、体に取り込まれる量が増えます。そこにカルシウムのサプリメントや高用量の補充食品を重ねてしまうと、血液中のカルシウムが上がりすぎて、「高カルシウム血症」という状態になることがあります。これが腎臓の負担や尿路結石につながることがあるため、「摂りすぎ注意」と書かれているのです。
つまり注意すべきは“普通の食事”ではなく、“サプリメントでの上乗せ”なのです。
安全なカルシウムの摂り方
食事から摂るのが基本
骨粗鬆症の方は、1日700〜800mgのカルシウムが目安です。次のような食品からバランスよく摂りましょう。
- 牛乳・ヨーグルトなどの乳製品
- 小魚(しらす、ししゃもなど)
- 豆腐・納豆などの大豆製品
- 小松菜などの緑黄色野菜、海藻
普通の食事量で高カルシウム血症になることは、まずありません。
サプリメントは自己判断で足さない
市販のカルシウム錠や高用量のカルシウム補充食品を、自己判断で重ねないでください。もし食事があまりとれていないなど、足したほうがよい事情があれば、量を調整して、血液検査を見ながら使いますので、ご相談ください。
便秘薬・胃薬にも注意
マグネシウムを含む便秘薬や胃薬を長く使っている場合は、リスクが上がることがあります。使っているお薬は遠慮なくお知らせください。
こんな症状が出たら教えてください
次のような症状は、カルシウムが上がりすぎているサインのことがあります。
- のどが渇く、尿の量が増える
- 食欲がない、吐き気、だるさ
- ぼんやりする、意識がはっきりしない
- 尿の量が減る、わき腹の痛み
とくに、脱水しやすい夏場や、食事がとれていないときは注意が必要です。気になる症状があれば、早めにご連絡ください。
当院での対応
豪徳寺整形外科では、エディロールなどの骨粗鬆症のお薬を始めるとき・続けるときに、定期的な血液検査でカルシウムと腎臓の働きを確認しています。お薬の効果を安全に引き出すために、カルシウムの摂り方や、飲み合わせについても一緒に確認します。「サプリを飲んでいるけど大丈夫かな」という方も、遠慮なくご相談ください。
【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある場合は医療機関を受診してください。
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