世田谷区豪徳寺整形外科クリニックで受けられる超音波骨折治療 – オステオトロンVとは?
オステオトロンVとは?
オステオトロンVは、低出力パルス超音波(LIPUS)を利用したコンパクトな超音波骨折治療器です。骨折部位に対して微弱な超音波振動(音圧刺激)を断続的に与えることで骨の癒合を促進し、骨の自然治癒力を高めます 。骨折の治療は整復・固定・リハビリテーションが基本ですが、それに加えて超音波を当てて骨癒合を促す方法として用いられています 。この治療法はサッカーのデビッド・ベッカム選手や元プロ野球選手の松井秀喜さんが骨折治療に使用したことでも注目され、2006年11月には日本でも「先進医療」として承認されました。現在は健康保険で受けられますが、対象は限られています。具体的には、①手術やギプス固定を行っても骨がつきにくい難治性骨折(偽関節・遷延治癒骨折)、②四肢の骨折で観血的手術・骨切り術・偽関節手術を受けた後、骨折から3週間以内に開始する場合、のいずれかに該当することが算定の要件です。ギプス固定のみで治療するすべての骨折に保険が使えるわけではありません。非侵襲(手術不要)で体への負担が少ない治療として、当院で導入されています。
具体的な治療効果
オステオトロンVを用いた超音波骨折治療には、次のような効果が期待できます。
- 骨癒合期間の短縮について: 1990年代に行われた臨床試験では、治癒までの期間が約40%短縮したとの報告があります 。ただしその後、手術を受けた新しい脛骨骨折の患者さん501名を対象とした大規模な比較試験(TRUST試験・2016年)では、超音波を当てた群と当てなかった群とで、機能の回復にもレントゲン上の骨癒合にも差が認められませんでした。このため、新しい骨折すべてに一律で行う使い方は現在では推奨されておらず、当院では主に骨がつきにくい骨折(難治性骨折・治癒の遅れている骨折)や手術後の骨折を中心にご提案しています。
- 痛みについて: 照射そのものによる痛みはほとんどありません。骨折部の痛みは骨癒合が進むにつれて次第に軽くなっていきますが、超音波自体に鎮痛効果があるかどうかは十分に確かめられていません 。痛みが落ち着いてくると患部を適度に動かしやすくなるため、固定による筋肉の萎縮や関節の拘縮予防にもつながります。
- 難治性骨折(偽関節・遷延治癒骨折)への使用: 手術やギプス固定を行ってもなかなか骨がつかない骨折は「難治性骨折(偽関節・遷延治癒骨折)」と呼ばれ、超音波骨折治療法の主な対象です。こうした骨折の約85%以上で骨癒合が得られたとの報告もありますが、比較する対照群を置かない研究に基づく数値であり、すべての方に同じ結果が得られるとは限りません。骨癒合が得られれば、十分に骨がつかないまま日常生活に復帰して再び骨折するリスクを減らすことにもつながります。
- ほかの治療との位置づけ: 超音波骨折治療は、ギプス固定や手術といった標準的な骨折治療に置き換わるものではなく、それらに追加して行う補助的な治療です 。手術でボルトやプレートによる固定を行った骨折に併用することもあります。身体への負担が少ないことが利点ですが、すべての骨折で効果が確かめられているわけではないため、当院では適応を慎重に判断したうえでご提案しています。
使用方法(患者向け)
ここでは、オステオトロンVによる超音波骨折治療の流れと、患者様向けの使用方法について説明します。
- 診察と治療計画: まず医師が診察を行い、レントゲンなどで骨折の状態を確認します。骨折の部位・程度を評価した上で、超音波骨折治療(LIPUS)の適応かどうかを判断し、治療方針を決定します。適応となればオステオトロンVを用いた治療を開始する旨を患者様にご提案します。
- 機器の準備・装着: 超音波骨折治療を行うことになったら、医師やスタッフからオステオトロンVの使い方について説明を受けます。治療する患部の皮膚に超音波用のジェルを塗布し、小型の超音波プローブ(発振器)を骨折部位に当てて専用バンドで固定します。骨折箇所によっては、骨折部を挟むようにプローブを2箇所装着する場合もあります。準備が整ったら機器本体のタッチパネルで治療設定を行い、超音波照射を開始します。
- 治療の実施: 超音波骨折治療は1日1回、約20分間プローブを患部に当てるだけです。基本的には毎日1回のペースで照射を続けていただきます。照射中は超音波が1秒間に1000回という高速パルスで断続的に出力されますが、エネルギーはごく弱いため治療中に痛みや刺激を感じることはほとんどありません 。電気治療のようなピリピリ感もなく、ベッドや椅子で安静にしているうちに20分が経過し治療が終了します。超音波自体は聞こえませんし、体への負担も少ない治療ですのでリラックスして受けていただけます。
- 通院と経過観察: 治療開始後も定期的に通院していただき、骨の癒合具合をチェックします。通常は数週間おきにレントゲン検査を行い、骨がどの程度くっついてきているかを確認します。その経過に応じて超音波治療を継続する期間を決め、十分に骨癒合が得られた時点で治療終了となります。照射を行う期間は骨折の種類にもよりますが、おおむね数週間から数ヶ月です(保険診療では、治療開始から3ヶ月間または骨癒合が得られるまでが目安となります)。治癒が確認できれば超音波治療は終了となり、その後は必要に応じてリハビリテーションを行って固くなった関節や筋力低下の改善を図ります。
痛みや副作用はある? – 超音波骨折治療は体への負担が少ない治療で、照射中に痛みを感じることはほとんどありません。ただし、機器の添付文書では次のような方・部位への使用が禁忌とされています。ペースメーカなど植込み型の電子装置を使用している方、心臓に障害のある方、悪性腫瘍のある方、出血性素因の強い方、血流の乏しい組織、皮膚の損傷や炎症のある部位、原因不明の急性(疼痛性)疾患のある方、伝染性疾患のある方などです。また、成長期のお子さんの骨端部(骨の成長線)への照射、6歳以下の乳幼児や意思表示が難しい方への使用は慎重に判断することとされています。妊娠中の方や持病のある方は、事前に必ず医師にお伝えください。治療を受けられるかどうかは、診察のうえ医師が個別に判断します。
世田谷区豪徳寺整形外科クリニックの患者様向け情報
当院豪徳寺整形外科クリニックは、世田谷区豪徳寺2丁目に位置し、小田急線「豪徳寺駅」(または東急世田谷線「山下駅」)から徒歩6分、東急世田谷線「宮の坂駅」から徒歩5分とアクセスの良い場所にあります。豪徳寺・山下エリアの方はもちろん、経堂や梅ヶ丘など小田急線沿線の周辺地域にお住まいの方にもご利用いただきやすい環境です。骨折治療では継続した通院が必要になる場合もありますが、地元密着のクリニックとして通院の負担を軽減できる立地となっています。
豪徳寺整形外科クリニックで治療を受けるメリット: 当院には複数(3名)の整形外科専門医が在籍しており、骨折などの外傷やスポーツ障害の治療経験が豊富です。超音波骨折治療器オステオトロンVを導入し、世田谷区豪徳寺エリアの患者様に超音波骨折治療を行っています。またリハビリテーション設備・スタッフも整えているため、骨折の治療開始から社会復帰に至るまで一貫したサポートが可能です。通院のしやすさもあわせて、当院での超音波骨折治療をご検討いただけます。骨折の治療でお困りの際は、ぜひ豪徳寺整形外科クリニックにご相談ください。超音波による骨折治療で、一日も早い回復を私たちがお手伝いいたします。
豪徳寺整形外科クリニックの受診をご希望の方へ
- 所在地:東京都世田谷区豪徳寺2-31-8
- アクセス:小田急線「豪徳寺駅」徒歩5分/東急世田谷線「山下駅」徒歩5分
- 診療時間:平日 9:00-12:00 / 14:30-18:30、土曜 9:00-12:00(午前のみ)
- 電話:03-5451-7878
※当院の予約は時間帯予約制(30分幅)です。予約なしでも受診可能ですが、混雑状況によりお待ちいただく場合があります。


