足底腱膜炎(かかとの痛み)の原因と治し方|整形外科医が解説
足底腱膜炎(かかとの痛み)の原因と治し方|整形外科医が解説
朝起きたときの一歩目でかかとに激痛が走る、長時間歩いた後に足の裏が痛む――このような症状は「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」の可能性があります。足底腱膜炎はかかとの痛みの原因として最も多い疾患の一つです。本記事では、足底腱膜炎の原因・症状・治療法について、整形外科医の観点からわかりやすく解説します。
足底腱膜とは
足底腱膜はかかとの骨(踵骨)から足の指の付け根にかけて広がる強靴な線維状の組織です。足のアーチ(土踏まず)を支え、歩行や走行時の衝撃を吸収する重要な役割を果たしています。この腱膜に繰り返し負荷がかかり、微小な断裂や炎症が生じた状態が足底腱膜炎です。
足底腱膜炎の主な原因
- 過度な使用:長時間の立ち仕事、ランニング、ウォーキングなど足に繰り返し負荷がかかる活動
- 体重増加:体重が増えると足底腱膜への負荷が大きくなります
- 足のアーチの異常:扁平足やハイアーチの方はリスクが高まります
- 不適切な靴:クッション性の低い靴やサイズの合わない靴の使用
- 加齢:40歳以降で足底腱膜の柔軟性が低下し炎症が起きやすくなります
- ふくらはぎの硬さ:アキレス腱やふくらはぎの筋肉が硬いと足底腱膜に余計な負担がかかります
足底腱膜炎の症状
- 朝の一歩目の痛み:最も特徴的な症状です。就寝中に腱膜が縮んだ状態から起床時に伸ばされる際に強い痛みが生じます
- かかとの内側の圧痛:かかとの骨の内側先端部を押すと痛みを感じます
- 長時間の安静後の痛み:座っていた後に立ち上がるときに痛みが出ます
- 運動後の痛み:運動中よりも運動後に痛みが強くなることがあります
足底腱膜炎の治療法
足底腱膜炎の約90%は保存的治療で改善します。
- ストレッチ:足底腱膜とふくらはぎのストレッチが最も重要です。壁に手をついてふくらはぎを伸ばすストレッチを朝晩行うことが効果的です
- インソール(中敷き):足のアーチをサポートし足底腱膜への負担を軽減するインソールが有効です
- 薬物療法:ロキソニンなどのNSAIDsやカロナールで痛みと炎症を抑えます
- アイシング:痛みが強い時期は氷で患部を冷やすことで炎症を抑えます
- テーピング:キネシオロジーテープで足底腱膜をサポートします
専門的治療
- 体外衝撃波治療(ESWT):衝撃波を患部に照射し組織の修復を促進します
- ステロイド注射:強い炎症と痛みに対し局所にステロイドを注射します。繰り返しの注射は腱膜を弱めるリスクがあるため慣重に行います
- リハビリテーション:足底腱膜の柔軟性を回復させ足周りの筋力を強化する運動療法を行います
日常生活でできる予防法
- 適切な靴を選ぶ(クッション性がありアーチサポートのある靴)
- 体重管理を行い足への負担を減らす
- ふくらはぎと足底のストレッチを毎日行う
- 硬い床での長時間の立ち仕事を避ける
- 運動前後のストレッチを心がける
いつ整形外科を受診すべきか
以下の場合は早めに整形外科を受診してください。
- かかとの痛みが2週間以上続いている
- 痛みが強く歩行に支障がある
- 市販薬では効果がない
- 痛みが徐々に悪化している
豪徳寺整形外科クリニックでは、足底腱膜炎の診断から治療まで、一人ひとりの症状に合わせた治療を提供しています。世田谷区経堂・豪徳寺・梅ヶ丘エリアでかかとの痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. 足底腱膜炎は自然に治りますか?
A. 軽度の場合はストレッチや安静で改善することもありますが、放置すると慢性化して治りにくくなることがあります。早めの受診をおすすめします。
Q. 踵骨棘があると手術が必要ですか?
A. 踵骨棘自体は痛みの原因ではないことが多く、多くの場合手術は不要です。インソールやストレッチで痛みをコントロールできます。
Q. 足底腱膜炎の治療期間はどのくらいですか?
A. 個人差がありますが、適切な治療を行えば数週間から6か月程度で改善することが多いです。
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