骨粗鬆症 「25OHビタミンD」検査について
「25OHビタミンD」とは何ですか?
「25OHビタミンD(25ヒドロキシビタミンD)」とは、血液中のビタミンDの量を調べる検査です。日光にあたったり、食事やサプリメントから摂取されたビタミンDは、体内で肝臓を通じてまず25OHビタミンDに変換されます。そのため、この値を見ることで、体の中にどれだけビタミンDが蓄えられているか(充足度)を知ることができます。
なぜこの検査をするのですか?
ビタミンDが不足すると、骨が弱くなり、骨粗鬆症や骨折のリスクが高くなります。https://gotokuji-seikeigeka.com/3910-2/3910/
また、免疫力が低下したり、筋力が弱くなり転倒しやすくなることもあります。そのため、ビタミンDが足りているかを調べることが大切です。
検査結果の見方(目安)
- 30 ng/mL以上:十分足りている状態です。
- 20~29 ng/mL:少し不足しています。補充を検討した方が良いでしょう。
- 20 ng/mL未満:明らかな不足です。積極的にビタミンDを補充しましょう。
「活性型ビタミンD」との違いは何ですか?
25OHビタミンDは体内のビタミンDの備蓄を反映するため、不足しているかどうかを評価するのに適しています。一方、エディロールなどの「活性型ビタミンD」は、すでに体内で効果を発揮する形となっており、主に腎機能が低下した方や骨粗鬆症の治療に使用します。
活性型ビタミンDを飲む際の注意点
活性型ビタミンDを服用すると、血液中のカルシウム(Ca)が上昇することがあり、腎機能に悪影響を及ぼす場合があります。特に服用を始めたばかりの時や用量を変更した時は、血液中のCa濃度をチェックすることが重要です。
- 服用開始後1ヶ月以内にカルシウム値をチェックしましょう。
- 問題がなければ、その後は3~6ヶ月ごとの定期的な検査をおすすめします。
- 高齢の方や腎機能が低下している方は、少なくとも3ヶ月に1回の検査が安心です。
気になる点がございましたら、当院スタッフまでお気軽にお尋ねください。