【世田谷区・豪徳寺】遷延癒合・偽関節とは?骨折が治らない原因と治療法 | 松原・梅ヶ丘・代田

PRP治療・オステオトロンV(超音波治療)に対応

骨折後、
「なかなか痛みが引かない」
「レントゲンで骨がくっついていないと言われた」
といったお悩みで、世田谷区の豪徳寺・山下・宮の坂・経堂・梅ヶ丘・松原周辺から受診される方が増えています。

骨折が通常より長引く状態には、
**遷延癒合(せんえんゆごう)偽関節(ぎかんせつ)**と呼ばれる病態があります。

この記事では、

  • 遷延癒合・偽関節の違い
  • 骨折が治りにくくなる原因
  • 保険診療で行えるオステオトロンV(超音波治療)
  • 自費診療としてのPRP治療

について、わかりやすく解説します。


遷延癒合・偽関節とは?骨折が治らない状態について

遷延癒合とは

遷延癒合とは、骨折後に骨はつく方向に向かっているものの、治癒が通常より遅れている状態を指します。

骨折から3〜6か月以上経過しても

  • 骨癒合が不十分
  • 痛みや違和感が残る

といった場合に診断されることがあります。
この段階では、適切な治療介入で改善が期待できるケースが多いのが特徴です。


偽関節とは

偽関節は、骨折部が癒合せず、関節のように動いてしまう状態です。

  • 骨折後6か月以上経過
  • 骨癒合の兆候が乏しい
  • 動作時の痛みや不安定感が続く

といった症状がみられ、場合によっては手術治療が検討されることもあります。


骨折が遷延癒合・偽関節になる原因

骨折が治りにくくなる背景には、複数の要因が関与します。

  • 骨折部の不安定性
  • 血流不良
  • 喫煙
  • 骨粗鬆症
  • 栄養不足(特にビタミンD不足)
  • 仕事やスポーツによる繰り返しの負荷

保険診療で行える治療:オステオトロンV(超音波骨折治療)

オステオトロンVとは?

オステオトロンVは、
低出力超音波(LIPUS)を骨折部に照射し、骨癒合を促進する治療器です。

オステオトロンVの特徴

  • 1日20分程度
  • 痛みなし
  • 皮膚の上から当てるだけ
  • 自宅で使用可能
  • 条件を満たせば保険適用

期待される効果

  • 骨形成細胞(骨芽細胞)の活性化
  • 仮骨形成の促進
  • 遷延癒合・偽関節における骨癒合率向上

保険診療内で行える治療として、骨折治癒が遅れている方に広く用いられています。


自費診療としてのPRP治療とは?

PRP治療(多血小板血漿療法)について

PRP治療は、患者さん自身の血液から
**血小板を高濃度に抽出した血漿(PRP)**を作成し、
骨折部周囲に注入する再生医療です。

血小板には、

  • 成長因子
  • 組織修復を促す物質

が豊富に含まれており、骨癒合を後押しする可能性があります。


遷延癒合・偽関節に対するPRP治療の考え方

PRP治療は、

  • 保険治療で改善が乏しい場合
  • できるだけ手術を避けたい方
  • スポーツ復帰を早めたい方

に選択されることがあります。

※PRP治療は自費診療であり、効果には個人差があります。


オステオトロンVとPRP治療の違い

治療法保険適用特徴
オステオトロンVあり毎日継続・非侵襲
PRP治療なし短期集中・再生促進

骨折の部位や状態によっては、両者を組み合わせて検討することもあります。



よくある質問(患者さん向けQ&A)

骨折してどれくらい治らなければ相談すべきですか?

一般的には、3か月以上痛みや不安定感が続く場合は、一度整形外科専門医にご相談ください。

オステオトロンVは誰でも使えますか?

骨折の状態や経過によって適応が決まります。医師の判断が必要です。

PRP治療は保険が使えますか?

PRP治療は自費診療となります。


まとめ|遷延癒合・偽関節は早めの評価が重要です

  • 遷延癒合・偽関節は放置せず早期対応が重要
  • 保険診療ではオステオトロンVという選択肢
  • 自費診療ではPRP治療も検討可能

骨折が治らない、治癒が遅いと感じたら
お早めにご相談ください。