一般名処方加算

当院では、後発医薬品のある医薬品について、特定の医薬品名を指定するのではなく、薬剤の成分をもとにした一般名処方(一般的な名称により処方箋を発行すること※)を行う場合があります。一般名処方によって特定の医薬品の供給が不足した場合であっても、患者さんに必要な医薬品が提供しやすくなります。

 ◎一般名処方とは

お薬の「商品名」ではなく「有効成分」を処方せんに記載することです。
そうすることで供給不足のお薬であっても有効成分が同じ複数のお薬が選択でき、患者様に必要なお薬が提供しやすくなります。

例:ロキソニン(商品名)→ロキソプロフェンナトリウム(一般名)

2024年6月より、処方されたお薬のうち、後発医薬品のあるすべての医薬品(2品目以上)が一般名処方されている場合には「一般名処方加算1」として10点、1品目でも一般処方されている場合には「一般名処方加算2」として8点を処方箋料に加算いたします。ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

明細書発行体制等加算

当院では医療の透明化や患者様への情報提供を積極的に推進していく観点から、領収書発行の際、個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を無料で発行しております。
明細書には、使用した薬剤名や行われた検査名が記載されます。厚生労働省の診療規定に伴い、「明細書発行体制等加算」(1点)」を保険請求させて頂きます。
この加算は医療機関の明細書発行体制を評価するもので明細書の費用ではありませんのでご了承ください。

医療DX推進体制整備加算

当院では、医療DXを推進するための体制として、以下の項目に取り組んでいます。

オンライン資格確認等システムにより取得した診療情報を活用して、診療しています
マイナ保険証の利用を促進し、医療DXを通じて質の高い医療を提供できるよう取り組んでいます
電子カルテ情報共有サービス、電子処方箋の導入を予定しています

2024年6月1日より医療DX推進体制整備加算(8点)を月1回加算

皆様のご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます

医療情報取得加算

当院はマイナンバーカード(マイナ保険証)によるオンライン資格確認を行っております。

オンライン資格確認による情報(受診歴、薬事情報、特定健診情報、その他必要な診療情報)を取得し診察に活用しています。

国が定めた診療報酬算定要件に従い、令和6年12月よりマイナ保険証利用の有無に関わらず、初診料または再診料に加えて以下のとおり「医療情報取得加算」が変更となります。

◇初診時(月に1回) 1点

◇再診時(3月に1回) 1点

情報通信機器を用いた診療

情報通信機器を用いた診療の初診において向精神薬の処方は行いません。

院内トリアージ実施料

当院では、看護師または医師が緊急度を判定(院内トリアージ)し、緊急度が高い場合は優先的に診察する体制をとっております。トリアージの結果、緊急レベルが高いと判断した場合は、予約されている患者様やすでにお待ちの患者様より先に診察を開始させていただく場合があります。

一方で、緊急度が低い場合は、予約されていても予約時間通りに診察を受けられないことや、待ち時間が長くなることがありますので、あらかじめご了承ください。また、トリアージは一定時間後に再度行うため、待ち時間中に状態が変化すれば診察の順番が変わることもあります。

当院では、時間外の初診患者様に対し、この取り組みへの評価として厚生労働省が定めた「院内トリアージ実施料」を算定しております。この料金は、緊急度が高いため優先的に診察を受けた患者様だけでなく、結果的にその重症な方に順番を譲る形となり、待ち時間が長くなってしまった方にも適用されます。何卒ご理解のほどお願い申し上げます。


院内トリアージ実施基準

1. 受診理由、来院時の症状、問診内容を確認
2. バイタルサイン(血圧、脈拍、呼吸、体温、意識レベルなど)顔色を確認
3. 院内トリアージの判定基準をもとに、緊急度区分を判断
4. 緊急度区分・状況に応じて再評価

院内トリアージの判定基準(JTASに準拠)

緊急度判定レベル状況・症状の特徴再評価の目安
レベル 1(蘇生)直ちに診察・治療が必要。心停止・重症外傷・痙攣持続・高度な意識障害など治療の継続
レベル 2(緊急)10分以内に診察が必要。心筋梗塞・激しい頭痛や腹痛・目が見えないなど15分毎
レベル 3(準緊急)30分以内に診察が必要。症状のない高血圧・痙攣後の状態(意識は回復)など30分毎
レベル 4(低緊急)1時間以内に診察が必要。尿路感染症・縫合を必要とする創傷(止血済み)など1時間毎
レベル 5(非緊急)2時間以内に診察が必要。軽度のアレルギー症状、軽度の外傷、処方/検査希望など2時間毎

夜間・休日における受診の流れ

  1. 来院
  2. 緊急度判定(院内トリアージ)
    • 来院後速やかに、看護師または医師が緊急度を判定
    • 緊急度が高い場合は優先的に診察
  3. 待機(再評価)
    • トリアージ後一定時間後に再評価
    • 待ち時間中に状態が変化すれば優先して対応
  4. 診察・検査・処置
  5. 帰宅・他病院へ紹介・搬送