膝に水が溜まったら…「水を抜くと癖になる」は本当?| 世田谷区 膝の痛み
✅ この記事のポイント
- 「水を抜く=癖になる」は誤解。再発の原因は別にあります
- 水を抜く(関節穿刺)は 痛みを和らげる・原因を調べる 大切な処置
- 再発を防ぐカギは 画像診断+リハビリ+生活習慣の見直し
1. そもそも「膝に水が溜まる」とは?
膝関節の内側には 関節液 があり、潤滑油の役目を果たしています。
ケガ(半月板・靱帯損傷など)や 変形性膝関節症 ・関節リウマチといった炎症性疾患があると、滑膜が刺激され余分な液を産生 ➡ 関節水腫 が起こります。
2. 水を抜く処置(関節穿刺)はなぜ必要?
目的 | 詳細 |
---|---|
痛み・張りの軽減 | 関節内圧が下がり、屈伸しやすく |
診断 | 色・粘度・細胞数・結晶の有無で原因を推定 |
薬剤注入 | ヒアルロン酸やステロイドを安全に注入する前準備 |
当院では超音波ガイド下で行うため、痛み・感染リスクを最小限に抑えています。
3. 「水を抜くと癖になる」はなぜ広まった?
- 抜いた直後に楽になる
- 原因治療が不十分なまま日常生活へ
- しばらくして再び水が溜まる
→ “抜いたせい” と感じやすいだけで、実際は原因が残っている から再発します。
4. 再発を防ぐためのセルフケア&医療サポート
- 画像診断:レントゲン・MRIで構造的ダメージを確認
- 体重コントロール:BMI 25未満を目標に
- 筋力トレ:大腿四頭筋強化(スクワット・ヒップリフト など)
- 物理療法:温熱・超音波治療で炎症コントロール
- 薬物・注射治療:ヒアルロン酸・低用量ステロイド・PRP
- 手術:半月板縫合、高位脛骨骨切り術、人工関節置換術など(保存療法が無効の場合)
5. 当院のサポート体制
- 整形外科専門医 が超音波エコーを併用して安全に穿刺
- リハビリスタッフによる オーダーメイドリハビリ
- PRP療法・再生医療 など自費先進治療にも対応
- 土曜診療
まとめ
- 水を抜く処置そのものが「癖」を作るわけではありません
- 原因(炎症・構造損傷)を治療しない限り再発 します
- 早期診断とリハビリが、長引く痛み・日常生活の制限を防ぐ最短ルートです