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🏥 豪徳寺整形外科クリニック / 患者さん向け資料

ばね指(弾発指)

Trigger Finger
指の付け根で腱が引っかかり「カクン」と弾ける腱鞘炎

指を曲げるための屈筋腱(くっきんけん)と、その通り道を手のひら側で押さえているA1腱鞘(えーわんけんしょう/靱帯性腱鞘)との間で摩擦が起き、腱が太く厚くなって通りにくくなる病気です。
指を曲げ伸ばしすると、太くなった腱が狭いトンネルの入口を無理に通るため、「カクン」と弾けるように動きます。この動きがばねに似ていることから「ばね指」「弾発指(だんぱつし)」と呼ばれます。
朝方に症状が強く、日中動かしているうちに少し楽になるのが特徴です。母指(親指)・中指・環指(くすり指)に多く、いくつかの指に同時に起こることもあります。

1
指をよく使う・体質的な要因が重なる

手を使う仕事や家事、スポーツに加えて、ホルモンの変化や糖尿病などの背景が重なると起こりやすくなります

2
屈筋腱とA1腱鞘の間で摩擦が起こる

指の付け根で腱がこすれ、なめらかに滑らなくなっていきます

3
腱が太くなり、腱鞘も厚くなる

腱の表面にコブのようなふくらみができ、腱の通り道(トンネル)が狭くなります

4
引っかかって「カクン」と弾ける(弾発現象)

太くなった腱が狭い入口を無理に通り抜けるとき、痛みとともに指がはじけるように動きます

5
進むと指が動かなくなる(ロッキング)

曲がったまま伸びない、または伸びたまま曲がらない状態になり、日常の動作に支障が出ます

🌸 更年期の女性 🤰 妊娠中・産後 🍬 糖尿病 🦴 関節リウマチ 💧 透析を受けている方 🔧 手をよく使う仕事・家事
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指の付け根が痛い・押すと痛む
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曲げ伸ばしで「カクン」と弾ける
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朝起きた時に指がこわばる
🫘
付け根にコリコリしたしこりが触れる
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母指・中指・環指に出やすい
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指が曲がったまま伸びない/伸びたまま曲がらない(ロッキング)
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安静・スプリント
指を使う動作を減らし、装具(スプリント)で付け根を休ませます。夜間だけ装着する方法もあります
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飲み薬
ロキソニンなどの消炎鎮痛薬で炎症と痛みを抑えます。胃・十二指腸潰瘍のある方、解熱鎮痛薬で喘息発作が出たことのある方(アスピリン喘息)には使用できません
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湿布・塗り薬
患部に直接効かせて、飲み薬の補助として使います
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腱鞘内ステロイド注射
狭くなったA1腱鞘の中に薬を入れます。多くの方で数ヶ月以上引っかかりが落ち着くと報告されていますが、再発することもあります。注射する部位やその周囲に感染がある場合は行いません。繰り返しの注射で腱が弱くなり断裂することがあるため、投与間隔は原則2週間以上あけ、回数を絞って行います。糖尿病の方は注射後に一時的に血糖が上がることがあり、効果も出にくい傾向があります
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リハビリ・ストレッチ
痛みが落ち着いてから、指と手のストレッチで動きと滑りを取り戻します
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検査(レントゲン・エコー)
当院で行える画像検査はレントゲンと超音波(エコー)です。エコーでは腱の太さや腱鞘の厚みを直接確認できます。MRI・CTが必要な場合は連携医療機関で手配します
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手術(腱鞘切開術)
改善しない場合や強いロッキングがある場合は、A1腱鞘を切り開いて通り道を広げる手術(A1 pulley release)を検討します。当院は手術施設ではないため提携医療機関へご紹介します
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多くは保存療法で改善していきます

初期であれば、指を休ませることとスプリント・飲み薬で症状が軽くなることが多く、腱鞘内ステロイド注射でも高い割合で引っかかりが落ち着くと報告されています。ただし効果が一時的で再発することもあり、糖尿病のある方や複数の指に症状が出ている方は治りにくい傾向があります。手術が必要になった場合も局所麻酔・日帰りで行われることが多く、術後1〜2週間ほどで日常生活に戻れることが一般的です。

⚠️

ドケルバン病との違い、そしてお子さんのばね指。
同じ「腱鞘炎」でも、ドケルバン病は手首の親指側の腱鞘炎で手首が痛むのに対し、ばね指は指の付け根の腱鞘炎で引っかかりが出ます。痛む場所も治療する場所も違うため、診察と超音波でどちらなのかを確かめます。
また、小さなお子さんの母指が曲がったまま伸びなくなる「先天性弾発指(小児のばね指)」もあり、こちらは経過をみながら手術を検討します。

💡 覚えておきたい5つのこと

  • 痛む指を長時間使い続けない。作業の合間に手を休める
  • 朝のこわばりが強いときは、ぬるま湯で温めてからゆっくり動かす
  • 引っかかった指を反対の手で無理にパチンと伸ばすのは避ける
  • 糖尿病・関節リウマチ・透析を受けている方は複数の指に出やすいので、早めにご相談ください
  • 指が曲がったまま伸びない(ロッキング)/痛みが2週間以上続く場合は、整形外科の受診をおすすめします