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🏥 豪徳寺整形外科クリニック / 患者さん向け資料

関節リウマチ

Rheumatoid Arthritis
血液検査が正常でも「リウマチではない」とは言い切れません

本来は細菌やウイルスと戦うはずの免疫が、まちがえて自分の関節を攻撃してしまう病気です。関節を包んでいる「滑膜(かつまく)」に炎症が起こり、腫れと痛みが続きます。
手や足の小さな関節から始まることが多く、左右対称に腫れるのが特徴です。放っておくと軟骨や骨が壊れ、関節の変形につながります。
いちばん知っておいてほしいのは、リウマチ因子(RF)や抗CCP抗体が陰性でも、関節リウマチのことがあるという点です。これを「血清反応陰性関節リウマチ(セロネガティブRA)」と呼び、リウマチの患者さんのおよそ2〜3割を占めるという報告があります(報告によって幅があります)。
「血液検査が全部正常だったからリウマチではない」と自己判断せず、症状が続くときはご相談ください。

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免疫が自分の関節を敵とまちがえる

体質に喫煙などの環境要因が重なって、免疫のはたらきが乱れると考えられています

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関節を包む滑膜に炎症が起きる(滑膜炎)

滑膜が厚く腫れ、関節液が増えて、押すとぶよぶよした腫れになります

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腫れた滑膜が軟骨と骨を溶かしていく

骨の表面が欠ける「びらん」ができ、いちど壊れた軟骨・骨は元には戻りません

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発症からの最初の2年で関節の破壊が進みやすい

この時期は治療の効果が出やすい大切な期間(window of opportunity)と考えられています

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血液検査に「証拠」が出ないタイプもある

関節では炎症が起きているのに、RF・抗CCP抗体・CRP・血沈がすべて正常のことがあります

👩 女性に多い 🎂 30〜50代の発症が多い 🧬 家族にリウマチの方 🚬 喫煙 🦷 歯周病 🤱 出産後の時期
朝のこわばりが30分〜1時間以上続く(起きたとき手指が動かしにくい)
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手指の第2・第3関節(PIP・MCP)が腫れる。指先の第1関節は腫れにくい
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左右対称に、同じ場所の関節が腫れる
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6週間以上、関節の腫れや痛みが続いている
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握力が落ちた(ペットボトルの蓋が開けにくい・タオルが絞りにくい)
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全身のだるさ、微熱、食欲が落ちる、体重が減る
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血液検査が正常でも、こうした症状が続いているなら「リウマチではない」とは言い切れません。腫れが続くときは6週間を待たずにご相談ください
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血液検査
リウマチ因子(RF)・抗CCP抗体・CRP・血沈を調べます。RFと抗CCP抗体はリウマチの方の7〜8割で陽性になりますが、陰性でもリウマチを否定することはできません。逆にRFは健康な方や肝臓の病気などでも陽性になることがあり、数値だけで診断は決まりません
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レントゲン・関節エコー
当院で行える画像検査です。エコーでは滑膜の腫れや関節液の増加、炎症にともなう血流の増加(パワードプラ)を確認できます。血液検査が陰性でも、炎症のサインを見つける手がかりになります
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MRI検査
レントゲンに写る前の滑膜炎や骨の変化をとらえられます。当院にMRIはないため、必要な場合は連携医療機関で予約を手配します
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抗リウマチ薬(DMARDs)
治療の中心はメトトレキサート(MTX)などの抗リウマチ薬で、炎症を抑えて関節の破壊が進むのを抑えることを目指します。当院では診断からMTXを含む抗リウマチ薬による治療まで行っています。MTXは妊娠中・授乳中の方は使用できません。妊娠を希望される方は必ず事前にご相談ください。感染症・骨髄抑制(血球が減る)・間質性肺炎などの副作用があるため、葉酸を一緒に飲み、定期的な血液検査で確認しながら続けます
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生物学的製剤・JAK阻害薬
抗リウマチ薬で効果が足りないときに検討します。注射や飲み薬で炎症の信号をピンポイントに抑えますが、感染症のリスクがあるため専門医のもとで慎重に導入します
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ステロイド
痛みや腫れが強い時期をしのぐための補助的な使い方が基本です。長く続けると感染症・骨粗鬆症・血糖上昇などのリスクがあるため、少量・短期を心がけます
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専門医との連携
診断や治療の判断が難しい場合、生物学的製剤の導入など専門的な薬物治療が必要な場合は、リウマチ専門医・膠原病内科へご紹介します。ご紹介したあとも、連携して経過をみていきます
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手術が必要になったら
関節の変形が進んだ場合は、人工関節などの手術を検討することがあります。当院は手術施設ではないため提携医療機関へご紹介します
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リハビリ・関節を守る工夫
関節に負担が比較的少ない動かし方を練習し、筋力と可動域を保ちます。太い持ち手の道具を使う、重い物は両手で持つなど、日常のひと工夫も関節を守ります
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早く見つけて治療を始めることが、関節を守るうえで大切です

関節リウマチは、治療法が大きく進歩した病気です。早い段階で治療を始め、炎症をしっかり抑えられれば、痛みや腫れが落ち着いた状態(寛解)を保ちながら、これまで通りの生活を続けている方が多くいます。
一方で、いちど壊れてしまった軟骨や骨は元には戻りません。だからこそ、破壊が進みやすい発症からの数年が勝負どころになります。血液検査が正常だったからと様子を見続けるのではなく、症状が続くときは早めに関節を診てもらうことをおすすめします。

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変形性関節症(ヘバーデン結節など)との違い
手指の変形性関節症は指先の第1関節(DIP)が腫れて硬くなり、使うほど痛みが強くなります。朝のこわばりがあっても数分〜10分ほどで治まるのが一般的です。
関節リウマチは第2・第3関節(PIP・MCP)が左右対称にぶよぶよと腫れ、動かし始めがつらく、動かしているうちに少し楽になることがあります。こわばりは30分〜1時間以上続きます。
ただし両方が重なることもあり、見た目だけでは区別がつきません。診察とレントゲン・エコーをあわせて判断します。

💡 覚えておきたい5つのこと

  • 血液検査(RF・抗CCP抗体・CRP・血沈)が正常でも、関節リウマチの可能性はゼロではありません
  • 朝のこわばりが30分以上続く、手指の関節が左右対称に腫れる——このサインが続くなら受診の目安です
  • 当院で行える画像検査はレントゲンと超音波(エコー)です。MRIが必要な場合は連携医療機関で予約を手配します
  • 治療を始めたら、自己判断で薬をやめないでください。副作用が心配なときは必ず主治医にご相談ください
  • 「採血が正常だったから大丈夫」と様子を見ているうちに、関節の破壊が進むことがあります。気になる症状があれば早めにご相談ください