Rheumatoid Arthritis
血液検査が正常でも「リウマチではない」とは言い切れません
本来は細菌やウイルスと戦うはずの免疫が、まちがえて自分の関節を攻撃してしまう病気です。関節を包んでいる「滑膜(かつまく)」に炎症が起こり、腫れと痛みが続きます。
手や足の小さな関節から始まることが多く、左右対称に腫れるのが特徴です。放っておくと軟骨や骨が壊れ、関節の変形につながります。
いちばん知っておいてほしいのは、リウマチ因子(RF)や抗CCP抗体が陰性でも、関節リウマチのことがあるという点です。これを「血清反応陰性関節リウマチ(セロネガティブRA)」と呼び、リウマチの患者さんのおよそ2〜3割を占めるという報告があります(報告によって幅があります)。
「血液検査が全部正常だったからリウマチではない」と自己判断せず、症状が続くときはご相談ください。
体質に喫煙などの環境要因が重なって、免疫のはたらきが乱れると考えられています
滑膜が厚く腫れ、関節液が増えて、押すとぶよぶよした腫れになります
骨の表面が欠ける「びらん」ができ、いちど壊れた軟骨・骨は元には戻りません
この時期は治療の効果が出やすい大切な期間(window of opportunity)と考えられています
関節では炎症が起きているのに、RF・抗CCP抗体・CRP・血沈がすべて正常のことがあります
関節リウマチは、治療法が大きく進歩した病気です。早い段階で治療を始め、炎症をしっかり抑えられれば、痛みや腫れが落ち着いた状態(寛解)を保ちながら、これまで通りの生活を続けている方が多くいます。
一方で、いちど壊れてしまった軟骨や骨は元には戻りません。だからこそ、破壊が進みやすい発症からの数年が勝負どころになります。血液検査が正常だったからと様子を見続けるのではなく、症状が続くときは早めに関節を診てもらうことをおすすめします。
変形性関節症(ヘバーデン結節など)との違い
手指の変形性関節症は指先の第1関節(DIP)が腫れて硬くなり、使うほど痛みが強くなります。朝のこわばりがあっても数分〜10分ほどで治まるのが一般的です。
関節リウマチは第2・第3関節(PIP・MCP)が左右対称にぶよぶよと腫れ、動かし始めがつらく、動かしているうちに少し楽になることがあります。こわばりは30分〜1時間以上続きます。
ただし両方が重なることもあり、見た目だけでは区別がつきません。診察とレントゲン・エコーをあわせて判断します。