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🏥 豪徳寺整形外科クリニック / 患者さん向け資料

腰椎分離症

Lumbar Spondylolysis
部活に打ち込む中高生に多い「腰の疲労骨折」

腰椎分離症とは、腰の骨(椎骨)の後ろ側にある椎弓(ついきゅう)に生じた疲労骨折です。
成長期の骨はまだ十分に硬くなっておらず、スポーツでの繰り返す「反り・回旋・ジャンプ」動作により椎弓に少しずつひびが入ります。
最も多いのは第5腰椎(全体の85〜90%)で、中学生の腰痛患者の約30〜47%が腰椎分離症と言われています。

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繰り返す腰への負荷

ジャンプ・反り返り・回旋動作を毎日繰り返すことで、椎弓根に微細なひびが蓄積する。

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成長期の骨の脆弱性

成長軟骨板が残る成長期の骨は、大人の骨に比べて疲労骨折が生じやすい状態にある。

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椎弓に亀裂が入る

初期は骨の内部のむくみ(骨髄浮腫)としてMRIで検出でき、進行すると完全分離となる。

4
放置すると分離すべり症へ

椎骨が前方にずれる「分離すべり症」に進行すると、脚のしびれ・坐骨神経痛が出現することがある。

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早期発見が骨癒合の鍵

初期にMRIで診断できれば骨がくっつく可能性が高い。進行期でも骨癒合が得られることはあるが確率は下がり治療期間も長くなる。終末期では骨癒合は望めない。

⚾ 野球・バレーボール ⚽ サッカー・陸上 🤸 体操・新体操 📅 中学1〜3年生 📈 成長期(10〜16歳)
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運動中・運動後の腰痛
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腰を後ろに反らすと痛みが増す
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練習後、翌日に腰がこわばる
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お尻・太もも裏への痛みの広がり
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2週間以上続く腰痛はすぐに受診を(腰痛を訴える成長期選手では分離症の割合が高いと報告されています)
🩻
MRI早期診断
X線で映らない初期の骨髄浮腫を検出。早期発見は骨癒合の可能性を高めるうえで重要
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硬性コルセット
初期は硬めのコルセットを3〜6ヶ月装着。腰椎を固定し骨癒合を促す
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スポーツの休止
痛みが軽くなっても、骨がつくまでは決められた期間しっかり休むことが必要。初期では3か月程度の休止が目安
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体幹筋力強化
腹横筋・多裂筋を中心とした体幹の深層筋を鍛え、腰椎への負担を軽減する
体外衝撃波(ESWT)
難治例にご提案することがあります(拡散型・自由診療〈自費〉1回3,000円〈税込〉。照射部位に一時的な痛み・赤み・腫れ・内出血が出ることがあります)
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段階的競技復帰
水中ウォーク→ジョグ→スポーツ特異的動作と段階を踏んで復帰。再発予防が重要
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早期発見なら骨がくっつく可能性あり

MRIで初期に診断できた場合、3か月程度の保存療法で骨癒合が期待できます(骨のつき具合によっては6か月程度まで延長することがあります)。骨がくっつかない場合でも、保存療法を受けた選手の9割前後が競技に復帰できた(復帰までは平均4.6か月)と報告されています。

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分離すべり症への進行に注意
分離症が進行し椎骨が前方にずれる「分離すべり症」になると、坐骨神経痛・下肢しびれが現れ、手術(固定術)が必要になるケースがあります。定期的な画像フォローが重要です。

💡 覚えておきたい4つのポイント

  • 中高生が2週間以上腰を痛がる場合は「成長痛」と決めつけず整形外科へ
  • 「腰を反らすと痛い」という訴えは腰椎分離症の重要なサイン
  • レントゲンで異常なしでもMRIで初期分離が見つかることがある
  • 早期診断・早期治療が骨癒合の可能性を大きく左右します