Lumbar Spondylolysis
部活に打ち込む中高生に多い「腰の疲労骨折」
腰椎分離症とは、腰の骨(椎骨)の後ろ側にある椎弓(ついきゅう)に生じた疲労骨折です。
成長期の骨はまだ十分に硬くなっておらず、スポーツでの繰り返す「反り・回旋・ジャンプ」動作により椎弓に少しずつひびが入ります。
最も多いのは第5腰椎(全体の85〜90%)で、中学生の腰痛患者の約30〜47%が腰椎分離症と言われています。
ジャンプ・反り返り・回旋動作を毎日繰り返すことで、椎弓根に微細なひびが蓄積する。
成長軟骨板が残る成長期の骨は、大人の骨に比べて疲労骨折が生じやすい状態にある。
初期は骨の内部のむくみ(骨髄浮腫)としてMRIで検出でき、進行すると完全分離となる。
椎骨が前方にずれる「分離すべり症」に進行すると、脚のしびれ・坐骨神経痛が出現することがある。
初期にMRIで診断できれば骨がくっつく可能性が高い。進行期でも骨癒合が得られることはあるが確率は下がり治療期間も長くなる。終末期では骨癒合は望めない。
MRIで初期に診断できた場合、3か月程度の保存療法で骨癒合が期待できます(骨のつき具合によっては6か月程度まで延長することがあります)。骨がくっつかない場合でも、保存療法を受けた選手の9割前後が競技に復帰できた(復帰までは平均4.6か月)と報告されています。
分離すべり症への進行に注意
分離症が進行し椎骨が前方にずれる「分離すべり症」になると、坐骨神経痛・下肢しびれが現れ、手術(固定術)が必要になるケースがあります。定期的な画像フォローが重要です。