Low-Intensity Pulsed Ultrasound
骨の治りを後押しする「弱い超音波」治療
LIPUSは、ごく弱いパルス超音波を骨折部に当てて、骨の自然治癒力を活性化する治療です。
1日1回・約20分、毎日通院または自宅で照射するだけで、痛みも刺激もほとんどありません。
難治性骨折(偽関節・遷延治癒)に対しては1990年代後半から、四肢の手術後の骨折に対しては2006年から保険適用となっています。
1秒間に1000回のパルス超音波がギプスやサポーターの上からでも到達する
音圧の振動が骨芽細胞のはたらきを活性化し、骨をつくる材料が集まりやすくなる
骨折部の周りに「仮の骨」がつくられ、血流も増えて治癒が加速する
骨折の種類や部位によりますが、癒合期間の短縮・機能回復の加速が期待できるとされています
過去の研究では治癒期間が短縮するとの報告がある一方、近年の大規模研究では新鮮骨折での明確な有効性は示されていません。難治性骨折(偽関節・遷延治癒)については骨癒合を後押しするとの報告があり、他の治療で改善しない場合の選択肢のひとつと位置づけられています。
保険適用には要件があります。
四肢の観血的手術(プレート・髄内釘固定など)の後3週間以内に開始する場合や、既存治療でも治りが悪い難治性骨折(偽関節・遷延治癒)が対象となります。適応となるかは診察で判断します。ペースメーカーをお使いの方や骨折部に悪性腫瘍がある場合は使用できません。妊娠中の方は必ず事前にご相談ください。