Hoffa's Disease (Infrapatellar Fat Pad Syndrome)
膝のお皿の下にある「脂肪のクッション」が痛むスポーツ障害
膝のお皿(膝蓋骨)の下にある「ホッファ脂肪体」というクッション組織に炎症が起こる病気です。
この脂肪体は痛みを感じる神経が豊富に通っているため、いったん炎症が起こると鋭い痛みの原因になります。
膝の前側の痛みなのに、半月板や腱の障害と紛らわしく、見逃されやすい疾患です。
打撲・着地・繰り返しのジャンプやランニングなどで脂肪体に刺激が入る
柔らかいクッションに微小な損傷が積み重なり、内部で炎症反応が始まる
炎症が続くことで脂肪体が肥大し、本来の柔らかさを失っていく
膝を伸ばしきった時に大腿骨と脛骨の間で挟まれ、鋭い痛みが誘発される
適切な活動調整とリハビリで、ほとんどのケースで痛みは落ち着いていきます。3〜6か月の保存療法でも改善しない難治例には、関節鏡で肥大した脂肪体の一部を切除する手術があり、術後成績も良好と報告されています。
「膝の前の痛み」は鑑別が大切です。
ホッファ病は、半月板損傷・膝蓋腱炎・変形性膝関節症と症状が似ており、見分けるためにはMRIや超音波検査が役立ちます。痛みが6か月以上続く場合は、画像検査ができる医療機関で評価することをおすすめします。