Gout / Hyperuricemia
ある日突然、足の親指の付け根が激しく痛む病気です
血液の中の尿酸が多い状態が続くと、尿酸は関節の中で細かい結晶になって少しずつたまっていきます。この結晶を体が「異物」とみなして攻撃すると、急に激しい関節の炎症(痛風発作)が起こります。
いちばん多いのは足の親指の付け根(第1中足趾節関節)で、ある日突然、夜中から明け方にかけて激痛・赤み・熱っぽさ・腫れが出ます。足首・ひざ・手の関節に起こることもあります。
血液検査で尿酸値が高いだけで、まだ発作が出ていない状態を高尿酸血症と呼びます。痛みがなくても結晶は静かにたまり続けるため、健診で指摘されたら放置しないことが大切です。
男性に多い病気ですが、女性でも閉経後は起こりやすくなります。
尿酸は体の細胞や食べ物のプリン体からできる老廃物です。作られる量が多い、または腎臓から出ていく量が少ないと血液中にたまります
この段階では痛みなどの自覚症状はほとんどありません。健診の採血で見つかることが多い時期です
溶けきれなくなった尿酸が針のような細かい結晶に変わり、関節の内側に少しずつ沈着していきます
体を守る細胞が結晶を異物と判断して集まり、強い炎症物質を出します
お酒を飲んだ翌朝、脱水、急な食べすぎ、激しい運動などがきっかけになることがあります
痛風発作そのものは1〜2週間でおさまることが多いですが、それは治ったという意味ではありません。関節にたまった結晶は残っており、尿酸値が高いままだと発作を繰り返します。尿酸値6.0mg/dL以下を保ち続けると結晶は少しずつ溶けていき、発作が起こりにくい状態が期待できます。逆に自己判断で薬をやめると尿酸値は元に戻り、その後、数年のうちに発作がぶり返す方が多いと報告されています。発作が出ないのは薬が効いているサインであり、治療終了の合図ではありません。
発熱があって関節が赤く腫れ、激しく痛むときは、様子を見ずにすぐ受診してください。
関節が細菌に感染する化膿性関節炎は、痛風発作とよく似た見た目で始まりますが、放っておくと短期間で関節が壊れてしまうことがある緊急の病気です。痛風か感染かは見た目だけでは区別がつかないため、関節にたまった液を注射器で抜いて(関節穿刺)調べ、結晶の有無や細菌の有無を確認することが必要になります。
「いつもの痛風だろう」と自己判断せず、発熱を伴う場合、痛みがどんどん強くなる場合、複数の関節が同時に腫れた場合は、早めに医療機関を受診してください。