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🏥 豪徳寺整形外科クリニック / 患者さん向け資料

痛風・高尿酸血症

Gout / Hyperuricemia
ある日突然、足の親指の付け根が激しく痛む病気です

血液の中の尿酸が多い状態が続くと、尿酸は関節の中で細かい結晶になって少しずつたまっていきます。この結晶を体が「異物」とみなして攻撃すると、急に激しい関節の炎症(痛風発作)が起こります。
いちばん多いのは足の親指の付け根(第1中足趾節関節)で、ある日突然、夜中から明け方にかけて激痛・赤み・熱っぽさ・腫れが出ます。足首・ひざ・手の関節に起こることもあります。
血液検査で尿酸値が高いだけで、まだ発作が出ていない状態を高尿酸血症と呼びます。痛みがなくても結晶は静かにたまり続けるため、健診で指摘されたら放置しないことが大切です。
男性に多い病気ですが、女性でも閉経後は起こりやすくなります。

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体の中で尿酸が増える

尿酸は体の細胞や食べ物のプリン体からできる老廃物です。作られる量が多い、または腎臓から出ていく量が少ないと血液中にたまります

2
血液の尿酸値が高い状態が続く(高尿酸血症)

この段階では痛みなどの自覚症状はほとんどありません。健診の採血で見つかることが多い時期です

3
関節の中で尿酸が結晶になる

溶けきれなくなった尿酸が針のような細かい結晶に変わり、関節の内側に少しずつ沈着していきます

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白血球が結晶を攻撃して激しい炎症が起こる

体を守る細胞が結晶を異物と判断して集まり、強い炎症物質を出します

5
ある日突然、関節が赤く腫れて激痛(痛風発作)

お酒を飲んだ翌朝、脱水、急な食べすぎ、激しい運動などがきっかけになることがあります

🍺 ビールなどのアルコール 🍖 レバー・魚卵・干物 🥤 果糖の多い清涼飲料 💧 脱水・水分不足 ⚖️ 肥満 👨 中年男性 💊 一部の利尿薬
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足の親指の付け根が突然激しく痛む
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夜中から明け方に痛みで目が覚めた
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その部分が赤く腫れて熱をもっている
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シーツが触れるだけでも痛い
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痛くて靴が履けない・歩けない
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痛みは1〜2日でピークになり、放っておいても1〜2週間でいったんおさまることが多いですが、治療をしないと足首・ひざ・手などにも繰り返し起こるようになります
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発作時の消炎鎮痛薬(NSAIDs)
ロキソニンなどで発作の炎症と痛みを抑えます。胃・十二指腸潰瘍のある方、解熱鎮痛薬で喘息発作が出たことのある方(アスピリン喘息)には使用できません。腎機能が低下している方は量や種類を調整します
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コルヒチン
発作の始まりに使うことがあります。下痢・吐き気などの消化器症状が出やすく、腎機能・肝機能が低下している方では減量が必要です。クラリスロマイシンなど一部の薬とは併用に注意が必要なため、お薬手帳をご持参ください
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ステロイド
NSAIDsやコルヒチンが使いにくい方に、内服や関節内注射で炎症を抑える方法を選ぶことがあります。持病(糖尿病など)に応じて医師が判断します
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尿酸降下薬(フェブリク等)
フェブリク(フェブキソスタット)などは、発作が落ち着いてから少ない量で開始し、原則として長く続けます。発作中には新しく飲み始めません。副作用として肝機能障害などがあるため定期的な採血が必要です。自己判断で中止しないでください
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検査(レントゲン・エコー)
当院で行える画像検査はレントゲンと超音波(エコー)です。エコーでは関節にたまった結晶の様子を確認でき、偽痛風(ピロリン酸カルシウム結晶沈着症。ひざや手首に多く、高齢の方に多い別の結晶の病気)との区別にも役立ちます。MRI・CTが必要な場合は連携医療機関で手配します
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生活習慣の見直し
ビールなどのアルコール、レバー・魚卵・干物などプリン体の多い食品、果糖の多い清涼飲料を控えめに。水分をしっかりとり、体重を適正に近づけることも大切です
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定期的な採血でフォロー
治療の目安は尿酸値6.0mg/dL以下を保つことです。少ない量から始めて採血で確認しながら調整し、腎機能や肝機能もあわせてチェックします
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持病・他の薬との調整
腎臓・肝臓・心臓の持病がある方、他院で処方されている薬がある方は、使える薬や量が変わります。飲み合わせの確認のため、必ずお薬手帳をお持ちください
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尿酸値を下げ続けることで、発作が起こりにくい状態を目指します

痛風発作そのものは1〜2週間でおさまることが多いですが、それは治ったという意味ではありません。関節にたまった結晶は残っており、尿酸値が高いままだと発作を繰り返します。尿酸値6.0mg/dL以下を保ち続けると結晶は少しずつ溶けていき、発作が起こりにくい状態が期待できます。逆に自己判断で薬をやめると尿酸値は元に戻り、その後、数年のうちに発作がぶり返す方が多いと報告されています。発作が出ないのは薬が効いているサインであり、治療終了の合図ではありません。

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発熱があって関節が赤く腫れ、激しく痛むときは、様子を見ずにすぐ受診してください。
関節が細菌に感染する化膿性関節炎は、痛風発作とよく似た見た目で始まりますが、放っておくと短期間で関節が壊れてしまうことがある緊急の病気です。痛風か感染かは見た目だけでは区別がつかないため、関節にたまった液を注射器で抜いて(関節穿刺)調べ、結晶の有無や細菌の有無を確認することが必要になります。
「いつもの痛風だろう」と自己判断せず、発熱を伴う場合、痛みがどんどん強くなる場合、複数の関節が同時に腫れた場合は、早めに医療機関を受診してください。

💡 覚えておきたい5つのこと

  • 発作が起きている最中に、尿酸を下げる薬を新しく飲み始めることはしません(尿酸値が急に動くと発作が悪化することがあるためです)
  • すでに尿酸を下げる薬を飲んでいる方は、発作が出ても自己判断で中止したり量を変えたりせず、発作の痛みを抑える治療を追加します
  • 目標は尿酸値6.0mg/dL以下。定期的な採血で確認しながら調整していきます
  • ビールなどのアルコールや果糖の多い清涼飲料は控えめに、水分は多めにとりましょう
  • 発作が出なくなったのは薬が効いているサインです。やめる前に必ず一度ご相談ください