腰椎圧迫骨折について

腰椎圧迫骨折とは?

腰椎圧迫骨折とは、腰椎という腰の骨が上下方向につぶれてしまう骨折の病気です。

骨の強度が弱まりはじめた60代以降の女性に発症するケースが多くあります。

適切な治療をせずにいると、腰の骨がさらにつぶれて変形が進み、神経麻痺を起こしてしまうことがあります。

安静を保たないと骨がくっつきません。偽関節の状態になってしまうといつまでも痛みが残ります。

どんな検査をするの?

基本的にはレントゲン検査で診断します。圧迫骨折の場合はレントゲンには写らないので日を置いてXp検査あるいはMRI検査を行います。

どんな治療をするの?

基本的にはベッド上で安静を保ってもらい骨がつくのを待ちます。ここで多い間違いは座らせることです。

座る姿勢というのは腰に負荷がかかります。まだ立っている姿勢の方が腰には負担がかかりません。一番負担がかからないのは寝ている姿勢です。

コルセットを採寸して(整形外科外来で作ります)1週間ほどでコルセットが完成します。装着した状態で痛みの範囲内でゆっくりと歩き始めます。

痛みが強い時はロキソニン・セレコックスなどの鎮痛剤を使用します。

腎臓が悪い人や高齢者の場合カロナールやトラムセットを使用することがあります。

高齢者の方で腰痛がひどく自立した日常生活が困難と考えられる場合は、入院して加療することをおすすめします。

その後は?

腰椎圧迫骨折の場合、腰の痛みが収まってもそれで終わりではありません。

そもそもの原因は骨がもろくなっていること、つまり骨粗鬆症なので骨粗鬆症の治療を行います。

腰の骨はたくさんあるので今回骨折した以外の骨折を予防するためには、骨粗鬆症治療が必須です。

更なる骨折を予防するために整形外科の先生と相談しながら治療をしていきましょう。